すてば違いの分かる男になったつもりでいたが、実はなんにも分かっていなかった日記
10月飛行機も日 仕事で福岡に行くために、初めて飛行機に乗った。32歳で。感想は、こんな感じなんだなぁ、という普通すぎるもので、同行して感想を聞いてきた人達をがっかりさせた。まっいんじゃね?とも、なんかちょっと大げさな嘘言ってもいんじゃね?とも思った。
10月すれ違う人も日 中野通りを歩いていたら、大声で何かを叫び続けているおっさんが向かい側から歩いてきた。おっさんは、スギリョータローもダメだー!ワタリテツヤもダメだー!と有名なおっさんらしき名前を次々に出しては否定していた。そして僕とすれ違う瞬間、お前歩き方おかしい、とおっさんはボソッと僕の歩き方を否定した。それからまた大声で、有名なおっさんらしき名前を続々挙げながら、おっさんは遠ざかっていった。確かに僕の歩き方はおかしいのだ。靴の底が両方とも、左側だけ異様に減っているから。
10月恋も日 仕事の合間、待ち時間、若い女の子と二人きりになった。沈黙を恐れる僕が何か言おうか迷っていたら、その10歳は年下であろう女の子が、何かしゃべりましょうか、と切り出してきた。うっ、と思った。間髪入れず、わたし手相見れるんですよ、見てあげましょうか、とその子が言った。見てもらうことにして、左手を出してくれというのでそうしたら、その子は俺の手をつかみ、めっちゃ近寄ってきた。ドッキドキである。けっこうかわいいのだ。すまん、かっこうをつけた。めちゃくちゃかわいいと思ったのである。その子は俺の手の平の線を何度も指先でなぞる。色々なぞる。その時は午前中だったので、どんなモーニングサービスだよ!と思った。ブログに書こ!とも思った。とにかく、・・・ラッキーだと思った。正直、スンッとばれないように一瞬だけ匂いを嗅いだ。
その子が言うには、僕は生命力が強く、多才で、お金のことが出るとこに見たことのないXマークがあり、この先運命の女性に二人会い、三十代後半に結婚するんだそうだ(これは右手)。
どうもありがとう、と思った。
10月友達も日 光成の運転で、友人一人を後部座席に乗せて俺は助手席に座って、三人で群馬に住むヨシロウ宅に向かい、ドライブ。
家具屋の駐車場でヨシロウと待ち合わせ、合流してそこから近くのハンバーグ屋、びっくりドンキー!へ行き、四人で食事。友人は元ハチノスギターの赤髪の澪だ。四人掛けのテーブル席で、変な再結成だ、と俺が言うとみんな曖昧に笑った。
その後はヨシロウ宅で帰るまで談笑。よっちゃん(ヨシロウ)の群馬の友達も来て、五人でトランプ、お絵描き大会、セブンイレブンの百円冷凍食品を色々食う大会(これは俺の提案で、失敗だった)など。
行きも雨だったが、帰りも雨。後ろでミオは寝ている。光成の運転に乗るのは、やつと出会ったばかりの二十歳の時以来、12年ぶりだ。12年前はお台場に、ダウンタウンの松ちゃんのお笑い共通一次試験の用紙を、一緒に貰いに行った。その後、成績の良かった俺達は鎌倉のお寺で行われた松ちゃんの24時間ひとり大喜利に招待されたのだ。ふはは。俺はそこで、うんこを漏らした。帰りにお前は、新横浜で降りて喫茶店にでも行こうと言ったのに、俺はそれを断った。パンツを早く変えたかったのかな。行けば良かったよ。
センチメンタルなおっさんはとても気味が悪いだろ。わざとやってるんだぜ。ふはははは!これでオールライツッ!ウェイ!













